屋根と言っても各部分ごとに様々な名称があります。
中には聞いたことのある名称もあれば、全く聞いたことの無い名称もあるかと思います。
屋根の部位は基本的に詳しく知っておく必要はありません。
ただ屋根修理やリフォームの際に業者とのやり取りがスムーズになりますし、何処を対象に修理するのかがわかるので、ある程度知っておくことは良いかもしれません。
棟
勾配のついた屋根の最上部分で、屋根の二つの傾斜した面が交わる場所を指します。
棟は屋根の形状や構造によって様々な種類があり、単棟、総桁棟、二重棟などが代表的です。
棟は風雨や震災などの自然災害によって棟部分が損傷することが多く、屋根の耐久性や美観を保つために定期的な点検やメンテナンスが必要になります。
棟には通気口がありますが、ここを詰まらせないようにするための清掃も重要です。
谷
谷は屋根の二つの面が交わる場所で、二面の傾斜角度が異なるためにできる溝状部分を指します。
屋根の雨水を効率よく排出する重要な役割を持ち、雨漏りが発生しやすい箇所です。
谷には、防水紙谷、谷鉄板、セメント瓦谷があり、谷の構造や材質は屋根の寿命や耐久性に影響するため、比較的重要視される部位になります。
そのため風雨や震災などの自然災害によって谷部分が損傷することが多く、点検は十分に行う必要があります。
雨樋
雨樋は屋根から流れ落ちた雨水を建物の周囲に排水するための部位で屋根の下部に設置され、建物の外壁を保護して水没被害を防ぐために重要な役割を担います。
現在の雨樋材質に使用される素材には、鋼板、アルミ、銅、PVCが使用されています。
この部位は長期間放置すると落ち葉などの固形物が溜まり水捌けが悪くなるため、定期的に掃除をする必要があります。
ケラバ
ゲバラは屋根の先端部分で棟の上に乗せる屋根材の形状を指し、屋根の美観を左右する部位であると同時に、雨の吹込みの防止や日当たりの調整という役割があります。
ゲバラには、丸ゲバラ、角ゲバラ、破風板ゲバラなど屋根材の種類によって異なる形状があり、修理の際には、屋根材と一体になっていることから一部解体する必要があります。
ゲバラは風雨や雪の重みなどによって損傷することが多く、定期的な点検が必要です。
最後に
屋根の部位は耐久性や家の美観を保つための重要な役割があります。
屋根は風雨や震災などの自然災害で損傷することが多いので、定期的な点検はしっかり行うことが大切です。
近年DIYが人気ですが、屋根の修理は特殊技法が必要になり難易度が高い部類に入るため、もし屋根の修理・補修を検討する場合は、専門業者に依頼することが望ましいです。